【シンガポール】イタリアのロジスティク専門会社B.Pacoriniは、地元企業Anris Enterprise & Shippingと51:49の合弁会社Pacorini East Asiaを設立した。
Pacorini East AsiaのFederico Pacorini会長によれば、7月1日に開設されたシンガポール事務所の払込資本は2万5000Sドル、授権資本は10万Sドルで、必要に応じて増資される。B.Pacoriniは合弁会社の支配権益を握るが、対等の関係が維持される。トリエステを拠点とする創業60年のPacoriniは年商1億6000万米ドル、英国、スペイン、スロベニアにオフィスを展開、運送、倉庫、中継貿易等を手掛けている。特にコーヒーや金属等の商品取引に関わる倉庫業務を専門とし、多くの国際商品取引所の認可を得ている。Pacorini East Asiaのデスモンド・チャン取締役によると、シンガポール事務所は東南アジア及び極東業務の調整役を務め、イタリアとシンガポール/東南アジア間のネットワークの強化を図る。また当地オフィスは運送/倉庫サービスも手掛ける。Pacoriniは現在域内においてイタリア向けの貨物を年間8000TEU処理しているが、合弁会社の設立により、1年後には50%の拡大が見込まれる。Pacorini East Asiaはジャカルタ、ポート・クラン、バンコク等にそれぞれ49%出資する合弁会社を設立している。この他、ホーチミンにも同様な方式による事務所開設が計画されている。(BT:7/18)