SEAnews 1996-07-18 ArtNo.6862

【シンガポール】地元ＣＤ－ＲＯＭドライブ・メーカー、オプティクス・ストーリッジの12倍速ＣＤ－ＲＯＭドライブ“マーバッリック”が、先月台北で催されたコンピューテクスにおいて米国バイト・マガジンからベスト・プロダクツ・アワードを授与された。
同製品は現状では世界最高速のＣＤ－ＲＯＭドライブで、毎秒1.8ＭＢのデータが転送できる。オプティクスのエドウィン・ロン重役(MD)によると、地場のクリエイティブ・テクノロジー等は8倍速ドライブの値下がりで打撃を受けたが、同社は今年3月には8倍速ドライブの製造を停止、10倍速、12倍速の製品にシフトした。12倍速製品は来月半ばには330Ｓドルで手に入れられるようになる。同社のホウガン工場では100人の従業員がこの種の製品を月間10万ドライブ製造、大部分の製品は米国、欧州、アジア太平洋市場に輸出している。同社は研究開発(R&D)に240万Ｓドルを投じ、単一製品の開発に力を集中してきた。このことが他社に先んじて新製品を市場に投入できる主因となったが、今ではデジタル・ビデオ・ドライブのＣＤ－Ｒ(ウォーム)やイレーザブルＣＤの開発にも乗り出している。同社は今年の営業額が昨年の倍の7500万Ｓドルに達するものと見ている。(ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ･ﾀｲﾑｽﾞ:7/17)