SEAnews 1995-02-28 ArtNo.684

【シンガポール】ディスク・ドライブ産業の将来を展望するアジア・コンピュータ・ストーリッジ・コンファランスが、米国の国際ディスク・ドライブ・イクウィップメント・アンド・マテリアルズ協会(IDEMA)の主宰により3月6、7日の両日シャングリラ・ホテルで開かれる。
ＩＤＥＭＡの発表によると、今回の会議では1）3.5インチ・ドライブは引き続き支配的なモデルで有り続けるのか、あるいは技術革新が新たな成長を創造するのか、2）80年代の製造様式は90年代の需要に応じられるか、シンガポール、マレーシア、タイ以外の国がディスク・ドライブ製造に参入する可能性は有るか、有るとすれば、そのことはこれら3国に如何なる影響を及ぼすのか、3）製造業界は如何にコストと技術の均衡を維持するのか、マグネット・レジスティブ(MR)技術の登場でヘッド関連技術が技術的進歩をリードするものと見られるが、新技術は業界の再編に如何なる保証を与えるのか、4）1ＭＢ(ﾒｶﾞﾊﾞｲﾄ)10ＵＳセントのコスト・パフォーマンスは非伝統領域でも魅力を発揮するものと見られるが、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)はコンピュータ産業以外の消費者市場に浸透することができるのか、ＨＤＤとフラッシュメモリは宿敵なのか、相互に補完し合うのか、と言った課題が討議される。同会議ではクアンタムのジョン・ドノバン市場調査主任、野村総研の窪川上級アナリスト、ヒューレット・パカードのタン・ビアンイー国際製造業務主任、シーゲートのDoug Dehan工学担当副社長等がスピーチを行い、ＩＢＭのトーマス磁気ヘッド製造部門取締役及びBajorek記憶装置開発製造部門副社長が同社の技術的成果の一端を紹介する。(BT:2/27)