1996-07-16 ArtNo.6833
◆<星>米国CAD/CAM/CAE会社、地域支援本部設置
【シンガポール】米国拠点のCAD(コンピュータ支援設計)/CAM(同支援製造)/CAE(同支援エンジニアリング)ソフトウェアー会社パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション(PTC)は、シンガポールにアジア太平洋地域支援本部を設置、アジア市場の開拓を本格化する。
PTCのブライアン・ハリガン副社長(アジア太平洋地域担当)によると、シンガポールのスタッフは現在の30人から2年間に120人、アジア太平洋地域のそれも来年までに現在の450人から900人に増員される。昨年オーストラリア、インド、マレーシアに、それぞれ最初の事務所を開設した同社は来月はバンコク、10月はマニラ、来年1月はジャカルタにオフィスを設ける。メカニカルCAD/CAM/CAEソフトウェアー市場の17%のシェアを占める同社の昨年の世界売上は3億9400万米ドル、98年までに10億米ドルの大台達成が目指されている。アジア太平洋地域の昨年度売上は前年の2倍に拡大しており、世界売上にしめる比率も現在の4分の1から今後さらに拡大する見通しだ。シンガポールにおける営業コストの上昇は、同社の営業額の拡大につながっており、来年はシンガポールにおける顧客数とユニット販売が共に2倍に拡大するものと期待されている。米国市場では多くの企業が以前から他社のソフトウェアーを利用しており、シェアの拡大は容易でないが、アジアにおける市場開拓は順調に進んでいる。同社の顧客にはトヨタ、ヒュンダイ、プロドゥア、東芝、エイサー、モトローラが名を連ね、中国/台湾ではミサイル製造に、シンガポールでは戦車の製造に同社の製品が使用されている。また東芝はPTCソフトウェアーにより、製造工程の周期を65%短縮したと言う。(BT:7/15)
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