1996-07-15 ArtNo.6825
◆<馬>デルフィ、自動車産業の変化に乗じプレゼンス拡大目指す
【クアラルンプル】米国デルフィ・オートモーティブ・システムズ(GMの元部品部門)子会社のデルフィ・エナジ&エンジン・マネージメント・システムズSdn Bhdはマレーシアの自動車産業の変貌に乗じ、プレゼンスの拡大を図っている。
デルフィ・オートモーティブのウィリアムA.エバート社長(アジア太平洋担当)によると、マレーシアの自動車産業は、プルサハアン・オートモティブ・ナシオナルBhd(プロトン)の積極的な輸出ドライブと輸入自由化に伴い急速な変貌を遂げる見通しだ。新たな環境の下で生き残るためには、同業界のプレーヤーはそのコストと部品ソースをコントロールする必要が有る。もし同要件を満たせないなら、競争の厳しい輸出市場を開拓することはできない。
同社が1500万Mドルを投じて設けたシャー・アラム工場では現在触媒コンバーター25万台が製造されているが、今後はシャシー・システム、サーマル・システム、エンジン、エンジン制御システム、照明システム、操縦システムの製造も手掛ける計画だ。また国際ネットワークを通じて同社製自動車部品に対するシングル・ポイント・アクセス・サービスを提供する。マレーシアにおける今年の営業額は1000万~1200万米ドル、今世紀末のそれは6000万米ドル以上と見込んでいる。目下地元との合弁によりプロトン社からステアリング・コラムとアンチ・ロック・ブレーキ・システムの製造契約獲得を目指していると言う。(MBT:7/13)
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