1996-07-15 ArtNo.6819
◆<星>政府、シングテル第2次公募にS$27億補助
【シンガポール】シンガポール政府は今年末に予定されるシンガポール・テレコム(シングテル)の第2次公募に際して27億Sドルの補助金を支出、市価を下回る価格で、国民に同社株を提供する。
リチャード・フー蔵相は12日、補正予算案の国会上程に当たり、以上の消息を明らかにした。それによると、政府は公募価格と市価の差額、および第1次公募以来シングテル株を保持し続けている国民に提供するロイヤルティー・シェアのコストを補助する。公募の規模や公募価格は未定だが、同補助額は国内総生産(GDP)の2%、国民1人(成人)当たりにして1000Sドル、また1996年度予算黒字の40%に相当し、シングテルの第1回公募の際の政府補助とほぼ同額だが、仮に不足なら、追加支出も行う。シンガポール経済が健全な成長を遂げ、予算黒字が生じれば、政府は今後もこの種のディスカウント・シェアを国民に提供、またそれ以外の国民資産増殖計画も実行すると言う。
この日採択された補正予算案にはこの他、シングテルの通信事業独占権の早期取り消しに伴う15億Sドルの補償と30億4600万Sドルの土地収用補償も盛り込まれている。(ST,BT,LZ
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