1996-07-15 ArtNo.6816
◆<星>パッカード・ベル、今週にも新工場建設地決定
【シンガポール】パッカード・ベル幹部は12日、シンガポールがマレーシアを出し抜きアジア太平洋地域における同社の製造拠点に選ばれる可能性を示唆した。
パッカード・ベルのリム・フアットセン副社長によると、当初はシンガポールの営業コストがあまりに高いことが懸念されたが、ロジスティクスに関してはマレーシアはシンガポールに及ばない。またシンガポール経済開発局(EDB)はカキブキ工業団地に最短時間内に製造施設を準備するとともに、優遇措置を適応することも提案している。マレーシアについてはペナンのスブラン・プライとクダ州のクリム・ハイテク・パークが検討されていたが、仮にマレーシアが選ばれれば、クリムになる可能性が大きい。いずれにしても2週間以内に、早ければ来週火曜にも決定が下されると言う。
また新工場への当初投資額は1500万Sドル前後で、今年末から操業を開始、初年度に20万台、5年内に年間100万台の製造が目指される。新工場ではパッカード・ベル、NEC、ゼニスのPC(パソコン)、ノートブックPC、サーバーが製造される。NECとの合併は先々週完了、同グループはコンパックを追い越して世界最大のPCメカーとなった。これにより規模の経済性が実現され、NECの技術を応用した効率的製造方式も導入されると言う。(ST,BT,LZ:7/13)
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