1996-07-13 ArtNo.6815
◆F&N、<緬>醸造事業権益買収
【シンガポール】シンガポールの上場飲料会社フレーザー&ニーブLtd(F&N)は、子会社アジア・パシフィック・ブルワリーズ(APB)からオランダ企業ハイネケンが撤収を決めた合弁会社ミャンマー・ブルワリーズLtdの60%権益を買収する。
APBが11日、シンガポール証取(SES)に報告したところによれば、ハイネケンは直接に9.4%、間接的権益も含めると42.5%出資するAPBを通じて同合弁事業に出資するはずだったが、人権グループらの批判と同社製品に対するボイコット運動を配慮し、同事業に3000万米ドル投資する計画を放棄した。F&Nは帳簿価格で同権益を買収する方針と言うが、具体的価格は明らかにされていない。アナリストはF&Nは醸造ビジネスに経験を有せぬが、子会社のAPBから支援を受けることができるとしている。アナリストらはまたデンマークのカールズバーグに続くハイネケンの撤退で、ミャンマー政府の外資誘致政策が少なからぬ影響を被るものと見ている。(ST,BT,LZ:7/12)
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