SEAnews 1996-07-13 ArtNo.6813

【バンコク】プラチャウキリカーン省のバンサパン・バー・ミルが今月から商業生産を開始したことから、タイ国内の棒鋼年間製造能力は43万2000トン拡大、350万トンに達したものと見られる。
タイ鉄鋼産業協会(TSIA)は今年通年の国内需要を380万トンと予想しているものの、既に供給過剰現象が顕在化し、少なからぬ鉄鋼会社が35％の操短を強いられている。貸出金利の引き下げ等、建設業況を刺激する措置も採られる見通しがないことから国内主要棒鋼メーカー14社は向こう2年間65％の稼働率を維持せねばならない見通しだ。ＴＳＩＡによると、今年は新たに11の棒鋼工場が稼働、100万トンの製造能力が追加され、ライセンスの発行が制限されなければ、2001年の国内製造能力は750万トンに達する。またその時には棒鋼の輸入関税も少なくとも半分の5％にカットされる予定だ。
サハウィリヤ・スチールが60％出資し、日台企業と合弁で設けられたバンサパン・バー・ミルの年産能力は74万トン、当初6カ月は60％の稼働率だが、来年初にはフル操業する見通しと言う。(BD:7/12)