1996-07-13 ArtNo.6807
◆<馬>スイス・テレコム、ムティアラ通じアジア市場開拓
【クアラルンプル】スイス・テレコムPTTは7億5000万Mドルで30%の権益を買収したムティアラ・テレコミュニケーションズSdn Bhdの国際ゲートウェイを利用し、ヨーロッパとアジア間の通信経路を再構築する計画だ。
スイス・テレコム・インターナショナルのAndre Kaser取締役によると、今日国際通信は2国間協定に基づき処理されているが、今後通信会社はより有利な価格条件をオファーする第3国経由を選択するようになる。それ自体世界第7位のオペレーターのスイス・テレコムは、PTテレコム・ネーデルランド/スウェーデンのテリア/スペインのテレフォニカと組織したユニソース・アライアンスを通じて集合した欧州の通話を、ムティアラを通じてアジアにリンク、同時に逆方向のリンクも行う。ムティアラは同業界では新参者で顧客ベースを持たないが、ユニソース・アライアンスのバックアップを受けることにより、他の国のオペレーターとの交渉力を強化できる。
ムティアラとは過去3、4カ月にわたりビジネス協力問題を協議してきたが、当面はPCNと国際ゲートウェイ事業に照準を合わせる。ムティアラはこれまでに8億MドルをそのPCNネットワークに投資してきたが、向こう2、3年間に更に12億~13億Mドルが投資されると言う。
一方、ムティアラの主要株主のビンセント・タン氏によると、マレーシアは電話会社6社の営業を維持するのに十分な市場規模を備えている。例えばマレーシアより人口の少ないチリには電話会社7社が存在する。同社は先ず法人顧客の獲得を図り、更に国際ゲートウェイ・サービスを手掛けると言う。(MBT:7/12)
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