SEAnews 1996-07-13 ArtNo.6805

【シンガポール】二次市場における住宅開発局(HDB)フラットの平均販売価格の上昇率は今年第1四半期の10％から第2四半期の5％に鈍化、販売戸数も第1四半期には5％増加したが、第2四半期は横ばいだった。
第1四半期に過去最大の1万104戸をマークした販売戸数は、第2四半期には1万95戸に僅かな減少を見た。リム・フンキアン国家開発相は最近ＨＤＢフラットの二次市場は安定化しつつあると語ったが、以上の数字は同相の発言を裏付けている。トップエンドの4ルーム、5ルーム、エグゼクティブ・フラットの平均販売価額は3～4％の伸びにとどまり、これらフラットの販売戸数は減少した。一方、1ルームと2ルーム・フラットの平均販売価額は6％上昇し、戸数も20％を超える伸びを見た。過去12カ月間にこれら小型フラットの平均販売価額は40％の伸びを示し、なかでもアンモキオの1ルーム・フラットは71％、トアパヨの2ルーム・フラットは58％の上昇率を記録した。またマリン・パレード地区のフラットの平均販売価額は他の地区を上回る43％の上昇を見た。不動産業界筋は第3四半期には二次市場の成長はさらに減速すると予想、その理由としてエグゼクティブ・コンドミニアムの登場で大型フラットの顧客が奪われる可能性を指摘している。(ST,BT:7/12)