1996-07-08 ArtNo.6732
◆<馬>コーズウェイに替え大橋建設:首相提案
【ジョホール・バル】マレーシアはジョホール水道を船舶が自由に往来できるよう既存のコーズウェイを取り除き、大橋を建設する可能性を検討している。
マハティール首相は5日、催された60億Mドルのウォーターフロント・シティー・プロジェクトの起工式の席上以上の構想を披露するとともに、夕刻にスクダイ空港で催された記者会見の席でも改めて同問題を取り上げた。それによると首相はこの日早朝ジョホール州政府オフィスでコーズウェイを大橋に建て替える計画について報告を受けた。同構想は環境保護、交通渋滞の解消、ジョホール州タンジュン・プルパスの新港開発等の点からもメリットが有り、ジョホール州政府はその実現に大きな期待を寄せている。連邦政府も既に研究を開始しており、シンガポール政府の支持を求める方針だ。しかし同計画は、仮に実行されるにしても、建設中の第2リンクが完成する1998年以降のことになる。ジョホール州政府が作成した3つの大橋建設案は、いずれもシンガポールに乗り入れる軽便鉄道の建設を想定した設計となっている。またコーズウェイを取り除く際は、大型船がジョホール水道を航行できるよう配慮する。いずれにしても計画は構想の域を出ておらず、実現の可否は不明と言う。
一方、シンガポールのリー・シエンロン副首相は6日、以上の構想は興味深く、シンガポール政府も前向きに検討すると語った。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:7/6,ST,LZ:7/7)
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