1995-01-09 ArtNo.67
◆<馬>ライオン、香港/シンガポール証取で対中投資資金調達
【香港】マレーシアのライオン・グループは今年初にも子会社をシンガポール証取(SES)に上場させ、中国市場開拓の一部資金をシンガポールで調達する計画だ。
ライオン社幹部が香港の経済紙信報に語ったところによると、同社は中国における大規模な投資を計画しているが、リスクを分散する狙いからマレーシアの親会社と、香港/シンガポール両証取上場子会社を通じた3本立てで事業を進める方針だ。シンガポールは中国と投資保証協定を結んでおり、シンガポール子会社を通じた対中貿易・投資はその保護を受けられる。また同社の対中投資戦略のモットーの1つは不案内な事業には手を出さないことだが、香港では香港人の対中投資の経験やネットワークを利用できる。加えて香港金融市場を通じた資金調達も可能だ。グループは昨年2月に北京第一食品廠と70:30の合弁でスイス・ブランド・チョコレートの製造に乗り出した。香港子会社はまた2つの投資事業を手掛けており、その1つは2800万米ドルで買収した上海市淮海中路の商業不動産の部分管理権。明年半ばに完工する同不動産にはグループ傘下の百貨店も入居、投資資金は5年で回収できる見通しだ。同グループは北京に合弁百貨店を経営している他、四川省と青島でも合弁百貨店の開店を準備している。また吉林省長春では長春鈴木商標のオートバイを年間15万台製造する計画に51%出資しており、生産規模はその後年間25万台に拡大される。(LZ:1/7)
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