SEAnews 1996-07-05 ArtNo.6698

【シンガポール】シーゲート・テクノロジーはアンモーキオ工場への移転のため、一部の生産設備の操業を1週間ほど停止するが、シンガポールの業務を縮小する訳ではない。
シーゲート社のリチャード・ダウンニング上級副社長(記憶装置極東製造部門担当)は3日、出張先のアイルランドでＳＴ紙の質問に以上の回答を行った。シーゲートは目下カラン、トゥアス、ニュー・テク・パークに3工場を擁し、1万8000人を雇用しているが、2億Ｓドルを投じて建設したアンモーキオ工場にこれら工場の業務を統合する作業を進めている。100万平方フィートの新工場は最終的に1万5000人の労働者を収用することになる。業界観測筋によると、6月30日からスタートした部分的操業停止と部品メーカーへの注文のスローダウンから、シーゲートがシンガポールにおける操業の縮小を図っているとの噂が生じた。シーゲートのアル・シュガート会長は2カ月前に、政府系企業シンガポール・テクノロジーのマイクロポリス・ディスクドライブ業務買収問題に触れ、シンガポールへの投資に見直しを加える可能性を示唆していた。
ダウンニング副社長はこの点に関して、アンモーキオ工場への業務統合は事業の縮小や人員整理を伴うものではないと指摘、シュガート会長も述べているように、シーゲートがシンガポールから撤退することはなく、既存業務は維持されると強調した。同氏によると調整のための部分的操業停止は一般的なことで、噂には全く根拠がないと言う。(ST:7/4)