1996-07-04 ArtNo.6688
◆<馬>ミルザン・マハティール氏、香港海運会社も標的に
【クアラルンプル】ミルザン・マハティール氏の旗艦コンソーシアム・プルカパランBhd(KPB)は、香港拠点のパシフィック・ベイスン・バルク・シッピングLtd(PBBS)の50%権益を2億4000万米ドルで買収する。
KPBは2日、完全出資子会社のChillingtonを通じてオプション計画下の額面0.7327米ドルのPBBS普通株を1株16.22米ドルで、143万7500ワラントを1ワラント0.97米ドルで、PBBS職員の約122万8424株の購入権を1株16.30米ドルで、それぞれ買い取ることで、PBBSと合意した。またKPBは同取引以外に、PBBSの2億2400万米ドルの債務も引き受けた。
1987年に設立されたバミューダ籍のPBBSは香港に本社を置き、ナスダックに登録、傘下に2万~3万5000トンのバルク・キャリアー28隻を擁する他、12隻の建造を進めている。
マハティール首相の長男ミルザン氏はこの日の声明の中で、「KPBを域内の主要な運輸/ロジスティクス・グループとすることを目指す我々は、今回の取引がKPBの事業拡張の新たな1章を成し、株主にはより大きな利益を還元できるものと信じる」と述べ、またPBBSのクリストファ・バッターリー会長は「著名なパートナーとの提携により、PBBSは関係領域への投資拡大の跳躍台を得られる」としている。(NST,STAR,BT,LZ:7/3)
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