1995-02-27 ArtNo.666
◆<星・馬>石化製品貿易紛争は技術的問題:ゴー首相
【シンガポール】ゴー・チョクトン首相はこのほど英国のファイナンシャル・タイムズのインタビューに応じシンガポールとマレーシア間の石化製品貿易紛争は法的解釈の相違に基づく技術的問題で、両国関係そのものに影響を及ぼすことはないとの考えを示した。
それによると問題の鍵はマレーシアの輸入許可制度がガット(関税貿易一般協定)のルールにより許容されるものか否かだが、両国の貿易担当官はそれぞれ異なる意見を持ち、2国間交渉では進捗が見られないため世界貿易機関(WTO)に裁定を求めた。プドゥラ・ブランカ島の帰属問題も同様で、第3者機関が同島はマレーシアに帰属すると裁定すれば、シンガポールは涙を呑んで受け入れるだろう。マレーシアにしても、シンガポールに帰属するとの裁定が下れば、肩を竦めてこれを認めるに違いない。この種の解決方法はかなり開明的なもので、ASEANの精神にも反しないと言う。 首相はまた同相が提唱する欧亞サミットの第1回会議をASEANが主催する構想を明らかにするとともに、その後定期的に開催するか否かは、第1回会議の成果次第で、開かれるとしても、2、3年に1回で十分との考えを示した。(ST,BT,LZ:2/25)
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