【クアラルンプル】米国拠点のエビオニクス企業コンピューティング・デバイシス・インターナショナル(CDI)は、マレーシア及び域内の商用/軍事用航空機にメンテナンス・サービスを提供するため、テクノロジー企業Dectra Sdn Bhdに率いられる地元パートナーと35:65の出資率で、授権資本350万MドルのJati Sdn Bhdを設立する合弁契約に調印した。
CDIのウィリアム・フィッツジェラルド副社長によると、今回の契約は同社にとって米国以外では初の合弁事業だが、ノウハウの移転を通じ、より友好的なビジネス環境を醸成できる。最初の海外合弁事業拠点としてマレーシアを選んだのはエビオニクス産業に必要な高水準の教育施設が完備しており、著作権保護も行き届いているため。1年以内に操業を開始、3年内に採算ベースに乗せ、税引き前段階で10~12%の同業界における平均的な利益率の実現を目指す。当面は航空会社のコスト削減に協力する計画で、747-400やエアバス330/340の需要に応じる。この他、マレーシアとインドだけで軍用機300機のアップグレード需要が期待でき、東南アジア及びアジア市場では向こう10年間に1億5000万Mドルのビジネスが見込めると言う。(MBT:7/1)