1996-07-01 ArtNo.6637
◆<星>Kマート、メトロとの合弁解消し全面撤退
【シンガポール】米国ディスカウント・チェーンのKマートはシンガポールへの進出2年目にして、地場小売グループのメトロと合弁経営する3店舗を閉鎖し、全面撤退する方針を決めた。
両パートナーは先週金曜(6/28)、採算の見通しの立たないことを理由に、Kマート・コープが50.1%、メトロが49.9%出資する同合弁計画を解消する方針を発表した。それによると昨年度の3店舗(マリーナ・スクエアー/ラッキー・プラザ/タンピニース)の損失は合計1260万Sドルに達した。メトロの同プロジェクトに関わる損失は630万Sドルで、同社は他の小売ビジネスでも、前年の2倍の530万Sドルの損失(税/利子控除前)を計上している。しかし同社はギーアン・シティーからの賃貸収入により救われ、前年の700万Sドルを大幅に下回るものの、110万Sドルのグループ純益を確保した。メトロ・ホールディングズの不動産部門収入は税/利子支払前時点で2380万Sドルと、前年の1930万Sドルを上回った。同社はKマート3店舗の閉店に伴う引当金として1670万Sドルを準備している。
これらの3店舗がいつ閉店されるかは明らかでないが、アナリストは徐々に営業規模を縮小して行くことも考えられ、来月から職員の整理が開始される可能性も有ると見ている。(ST,BT,LZ:6/29)
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