1996-06-29 ArtNo.6631
◆<馬>タイム、サプラの電話ビジネスにM$16億買収提案
【クアラルンプル】コングロマリット、レノン・グループ傘下のタイム・エンジニアリングBhdはサプラ・グループのセル式電話及び公衆電話事業に対して16億Mドルの買収案を提起したもようだ。
サプラは目下同じ資産をテレコム・マレーシアBhd(TMB)に売却する最終段階の交渉を進めている最中で、TMBの取締役会は27日にサプラ・テレコムズBhd(STB)の51%の権益買収問題を協議したようだが、協議の結果は明らかでない。これに対してタイムはサプラのAdamと呼ばれるセル式電話サービスに10億Mドル、公衆電話ビジネスに6億Mドルの買収価格をオファーしたもようだ。タイムは自社新株により同支払を行う計画だが、一部を現金で支払う用意もあると言う。タイムは子会社タイム・テレコムSdn Bhdの総コスト15億Mドルの全国光ファイバー網とサプラの電話事業を統合する計画と見られる。業界再編を求める政府の強い意向を受けて、タイムはこれ以前にタイム・テレコムをTMBに売却する交渉を行ったが、同社が要求する30億Mドルの売値はTMBに受け入れられず、交渉は膠着していた。このためタイムはサプラの電話事業を買収することにより業界におけるプレゼンス強化を図ったものと見られる。(NST,MBT,BT:6/28)
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