1996-06-29 ArtNo.6630
◆<馬>プルカパラン、EMCロジスティクスを次ぎの標的に?
【クアラルンプル】目下、インテグレーテッド・ロジスティクスBhdの支配権益買収工作を進めているとされるコンソーシアム・プルカパランBhd(KPB)はEMCロジスティクスBhd(EMCLB)を次ぎの買収の標的に定めたようだ。
KPBはEMCLBのトゥンク・アドゥナン・トゥンク・マンソル会長の30.06%の持ち株買収を図っているもようだが、94年6月の上場から間もないEMCLBの支配権益の授受は依然制限されているため、KPBは公開市場で一部株式を取得せねばならないものと見られる。EMCLBの5人の取締役は去る5月23日に辞職したが、同動きはKPBの買収に道を開く準備と目されている。また昨年10月のオン・ケイエン取締役の辞職後、EMCLBの創設者は同社取締役会から姿を消している。1965年にクレーン・オペレーターとして創設された同社はその後陸送/倉庫事業に進出、ペナン港の1.8haの所有地に本社を設けている。目下同社はタイ企業と合弁交渉を進めているが、同プロジェクトはタイのサダオにインランド・ポートの開発を計画するKPBには好都合と見られる。KPBはインドにもインランド・ポートの開発を予定、インドネシアではコンテナ輸送合弁事業を準備しているが、こうしたプロジェクトにもEMCLBは貢献できる見通しだ。(NST:6/28)
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