1996-06-28 ArtNo.6609
◆<馬>政府、バクン判決に上訴決定
【クアラルンプル】マレーシア政府は26日の閣議でバクン・ダム建設を巡る高裁判決に関して早急に上訴する方針を決めた。
レオ・モギー エネルギー通信郵政相が閣議後の記者会見で語ったところによれば、高裁判決はマレーシア連邦の1974年環境法とサラワク州の国家資源・環境条令のいずれに従うべきかを、明確にしていないため、法廷にこの点の明示を求める。また高裁判決は具体的な工事の差し止めを求めていないため、政府は開発を担当するEkran社に工事中止を求めない。政府とEkran社は電力供給契約の条文に見直しを加えることで合意しており、Ekran社はスウェーデン/スイス企業アセア・ブラウン・ボベリ及びブラジル企業CPBOとの契約にも見直しを加えるべきだと言う。
一方、原告のサラワク州住民3人はバクン・ダム工事の停止命令とティン・ペクキインEkran社会長に対する法廷侮辱罪の適応を求める訴えを高裁に提出した。(ST,BT,LZ,MBT:6/27)
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