1996-06-27 ArtNo.6595
◆<馬>輸入依存軽減に引き続き努力:蔵相のプレ予算案対話
【クアラルンプル】経常収支の赤字を解消する上からも国内経済活動の輸入依存を軽減せねばならない。
アンワル蔵相は25日に催された予算案立案前の業界との対話の席上、以上の指摘を行った。例えば国内投資1Mドルにつき、85~90Mセントが輸入資本財に投じられ、輸出される製造業製品については1Mドルに付き50~60Mセントが輸入原料で占められていると言う。10月に国会に上程される1997年度予算案では第7次マレーシア計画(96-2000)の目標達成が目指される。これらの目標には投資主導の経済成長から生産性主導の経済成長への転換が含まれる。業界との対話は向こう数週間にわたり続けられるが、アンワル副首相はこの他、広義の通貨供給量M3が4月には27%の拡大を見たと指摘、これは貯蓄を奨励し、過剰流動性を抑制する政府の施策に反すると警鐘した。しかし国民の耐久消費財需要の伸びは鈍化、第1四半期の国内総生産(GDP)成長率も昨年同期の9.2%から8.3%に減速、貿易収支赤字も軽減した。これらは積極的兆候として評価できると言う。(MBT,STBT,LZ:6/26)
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