SEAnews 1996-06-27 ArtNo.6593

【シンガポール】マルコ・ポーロ・デベロップメント(MPD)は高級コンドミニアム、アードモア・パークの第1次販売分220戸中の93戸を上流客筋を対象に非公開で販売したが、バイヤーの過半数が外国人で占められた。
ＭＰＤ社が25日明らかにしたところによると、43戸がシンガポール人、24戸がインドネシア人、26戸が香港人により買約された。同社は24日から5％のオプション・デポジットの徴収を始めており、1週間内に徴収が完了する見込みだ。93戸のうち4戸はペントハウスで、価格は1400万Ｓドル。このうち2戸がシンガポール人により、各1戸がインドネシア人と香港人により購入された。消息筋によると、93戸の買主の中にはインドネシア大統領の子息でビマンタラ・グループを率いるバンバン・トリハトモジョ氏、地元不動産開発会社ユーロ・アジア・グループのＰＬクア氏など著名人が名を連ねている。
一般販売分の127戸は来週末までに売り出される見通しだ。面積は1戸当たり2885平方フィートで、価格は階と位置により465万～599万Ｓドル。平均価格は1平方フィート当たり1800Ｓドル。同社のデビッド・ローレンス重役(ED)は、政府が先月不動産市場の鎮静化策を打ち出していなければ、もう少し高い価格設定になったろうとしている。各4ベッドルームのコンドミニアムは、投資目的なら、1戸当たり月1万5000～2万Ｓドルの賃貸収入が期待できると言う。同プロジェクトは各30階建ての3棟、合計330戸から成り、今回売り出されるたのは2棟、220戸。残る1棟(110戸)は売出しの対象になっていないが、ローレンス氏は、売る際にはさらに高めの価格を設定したいと語っている。開発ライセンスの規定により、同棟も完成後2年以内には販売されねばならない。(ST,BT:6/26)