1996-06-26 ArtNo.6582
◆<馬>買収/業界再編の噂で、運輸銘柄更に値上がり
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)上場の運輸銘柄は24日、企業買収と業界再編が伝えられる中で更に高値を更新した。
倉庫業主体のインテグレーテッド・ロジスティクスBhd(ILB)の株価は17%、倉庫/運輸業者ティオン・ナム・トランス・ホールディングズBhd(TNTB)のそれは18%、それぞれアップ。コンテナ輸送のディプルダナ・コープBhd株価は1.40Mドル高の23.30Mドル、買収計画の推進者と目されるコンソーシアム・プルカパランBhd(KPB)自身の株価も70Mセント高の15.70Mドルを記録した。消息筋はKPB会長を務めるマハティール首相の子息ミズラン・マハティール氏とそのパートナーらは、業界を統合し、規模の経済性と競争力アップを求める政府の呼びかけに応える上で最も有利な地歩を固めていると語る。ジュピター証券のダリエル・ロー主任は「ミズラン会長の企業戦略は向上しており、運輸業界の統合・再編の触媒を務めるには適役」と評している。ロー氏によればKPBが保税倉庫サービス等の輸出志向ビジネスに進出する上でILBは切り札になり、TNTBは一般倉庫業務や運輸サービスを補強するのに役立つと言う。またアナリストらはKPBの最終目標は、国営海運会社MISCの権益を政府投資会社カザナから買収することと見ている。(BT:6/25)
|