1996-06-26 ArtNo.6579
◆<星>蘇州タウンシップの最大の困難はカルチャー・ギャップ
【シンガポール】蘇州工業パーク(ISP)の開発を手掛けるシンガポール側パートナーが直面する主要な問題は中国側パートナーとの意思の疎通と言う。
CSSD(チャイナ・シンガポール・スーチョー・インダストリアル・パーク・デベロプメント)のデービッド・リム最高経営者(CEO)によれば、シンガポール・サイドが抱える問題の90%は制度や規則よりも、意思や経済的合理性を中国側に理解させるコミュニケーション上の問題である。シンガポール側は、キー・オフィサーを現地に派遣し、非公式な接触を通じてこうした問題の解決に努めている。プロジェクトがスタートして以来過去2年間に解決された問題は10に2つか3つの割合で、決して満足のいけるものではないが、ゼロよりはましである。ISPプロジェクトの重要なメリットは相互学習である。ISPは中国側にシンガポール・スタイルのプラグマチックな問題解決のモデルを提供するとともに、シンガポーリアンにカルチャー・ギャップを乗り越えて域内市場を開拓する技術修得の場を提供する。リム氏とそのチームの使命の1つは投資家のためにカルチャー・ギャップの橋渡しをすることと言う。(ST,LZ:6/25)
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