1996-06-24 ArtNo.6555
◆<馬>バクン案件に関わる高裁判決は適切:検察長官
【クアラルンプル】モフタル・アブドラ検察長官は21日記者会見し、バクン・ダム建設に関する高裁判決は適切であり、同判決に代わる法的措置が講じられるまでは、同判決に従うべきであるとの考えを明らかにした。
それによると検察長官は20日に判決文の写しを手に入れた。同長官はサラワク州検察長官及び環境省と関係問題を協議後、政府に善後策を進言する方針と言う。これに対してアンワル副首相は22日、仮に検察長官が工事中止を進言するなら、政府は一切の工事停止を指示すると述べ、「工事は継続できる」との前言を改めた。一方、ダム・プロジェクトを進めるEkran Bhdは計画通り8月にABBアセア・ブラウン・ボベリAGへの建設発注契約に調印する方針だ。Ekranの弁護士によると同社の上訴は早急に審理に付される見通しで、勝訴の可能性は90%。また契約発注前でもあり、当面高裁判決はプロジェクトに影響を及ぼさないと言う。Ekranのティン・ペクキイン会長はダム建設工事は12月にはスタートできるとの見通しを示した。(MBT,ST,LZ:6/22,23)
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