1996-06-24 ArtNo.6548
◆<星>伊勢丹、過去2年の赤字脱却しS$243万純益計上
【シンガポール】伊勢丹は今年3月末締め年度決算で、前年度の742万Sドルの営業損失から892万Sドルの営業利益を回復、2年来の赤字を返上した。
グループの株主に帰するボトムライン利益も1525万Sドルの純損から243万Sドルの純益に転換した。グループ営業額は9%増の2億5576万Sドルだった。1株益は0.46Sドルの損失から0.06Sドルの利益に転換、1株当たりの資産は5.31Sドルから5.36Sドルに拡大した。小売市況の不振から過去2年来、CKタン、ヒーシー、イセタン、メトロはいずれも赤字を報告していたが、イセタンはこれらの企業に先駆けて黒字を報告、アナリストらの平均500万Sドルの損失計上予測を覆した。イセタンは好業績の理由として、海外商品の直接仕入れによるマージンの改善や開店後僅か4カ月のタンピニース店を含む郊外店舗の貢献を指摘している。同社は上半期には170万Sドルの純損失を計上していたが、下半期の370万Sドルの純益で、上期の不振を挽回した。(ST,BT,LZ:6/22)
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