1996-06-24 ArtNo.6545
◆<星>エイサー、ISPと提携協議
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場のエイサー・コンピューター・インターナショナル(ACI)はインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)と、同社製ネットワーク・コンピューター(NC)をインターネット・サービスとセットにして販促する可能性を協議している。
ACIのウィルアム・ルー社長が21日催されたジュロンにおける新本部ビル起工式の席上語ったところによれば、同社はアジアの他の国のISPとも同様な話し合いを進めている。インターネットへの接続を通じてその機能を発揮するNCは一般のパソコン(PC)に比べて格安な700Sドル前後で販売される。シンガポールには1SP3社(パシフィック・インターネット/サイバーウェイ/シングネット)が存在するが、パシフィック・インターネットとサイバーウェイはACIとの接触を確認、前者スポークスマンはNCの価格動向を見守り、観望姿勢を採っていると語った。また後者幹部はNC顧客にディスカウントを提供する問題をACIと協議するとともに、他のPCメーカーとも同様な契約を結ぶ可能性を探っていると語った。
この日起工式が行われたACI新本部ビルの開発コストは5420万Sドル、同社はこれを機にシンガポールに研究開発(R&D)部門を設け、ネットワーク・ソフトウェアー、PCアプリケーション、ローカル言語PCの3方面の研究開発を強化する。このため目下経済開発局(EDB)とイノベーション開発スキームの適応を受ける問題を協議している。ACIは現在年間2万台のPCを出荷しているが、新本部ビルの完成後、30~40%、最終的に2倍に出荷台数を拡大する。敷地面積1万1729平米(30年地権/30年延長可)、床面積2万9186平米の新本部ビルは1998年初に完成する。ACIの昨年度純益は19%増の3100万Sドル、売上は59%増の8億7220万Sドルだった。(ST,BT,LZ:6/22)
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