1996-06-21 ArtNo.6521
◆<馬>政府、プルワジャの81%権益を救済チームに譲渡
【クアラルンプル】マレーシア政府は経営難に陥った国営鉄鋼会社プルワジャ・トレンガヌSdn Bhdの51%権益を民間に委ねる方針のようだ。
アジア・ウォール・ストリート・ジャーナル(AWSJ)が19日報じたところによれば、マジュ・グループが51%、ライオン・コープが30%の権益を握り、残りの19%は政府投資会社のカザナ・マレーシアBhdが保持する見通しだ。マジュとライオンは先週プルワジャの救済を指示されたようだが、両社がプルワジャ権益に対する何らかの代償を支払うのか、プルワジャの負債と引き替えに権益を委ねられるのかは、明らかでない。2社は救済計画の金融アレンジ案を提出するよう指示されたもようだ。ライオン・グループは救済計画の脇役にされたことに不満で、アンワル副首相に株主構造に見直しを加えるよう要請したようだが、同要求が受け入れられる可能性は少ないと見られている。また政府はプルワジャの救済を巡り金融支援を提供することには極めて消極的と言う。(ST,LZ:6/20)
|