SEAnews 1996-06-20 ArtNo.6506

【クアラルンプル】マレーシア政府は、無名の未上場企業マジュ・ホールディングズSdn Bhdに70億Ｍドルの負債と29億8000万Ｍドルの累積赤字を抱えた国営鉄鋼会社プルワジャの救済を委ねる見通しだ。
消息筋によれば、マジュは救済計画をリードし、ライオン・グループが少数権益を握るものと見られる。マジュ・グループを率いるブミプトラ・ビジネスマン、アブ・サヒド・モハメド氏は中央政界に強力なコネを有し、プルワジャ前経営陣とも密接な関係を有するとされる。マジュはマラッカに小規模な製鉄所を有する他、不動産開発を積極的に進めている。一方、ウィリアム・チェン氏に率いられるライオン・グループは傘下にマレーシア最大の鉄鋼会社アムスチール・コープを初めとする多くの上場企業を収めている。政府がマジュを選んだ理由や救済計画の詳細は伝えられていない。またライオン・グループが脇役として救済計画に参加することに同意するか否かも定かでない。しかし消息筋は間もなく正式の発表がなされるとしている。(BT:6/19)