1996-06-19 ArtNo.6494
◆<馬>US$50億バクン事業の30%を地元に発注:ABB
【クアラルンプル】バクン水力発電事業のコスト50億米ドルの内、30%は地元企業に発注される。
ABBアセア・ブラウン・ボベリ・ホールディングズSdn Bhdのボ・マーチン・ワーン重役(MD/CEO)によると、地元企業に発注される業務には送電線の敷設、一部スイッチ・ギアの製造が含まれる。同プロジェクトの4分の3は送電/配電(コンバーター/スイッチ/ケーブル・ステーション/海底ケーブル/高架ケーブル等)工事により占められ、4000人の現場作業員を含む2万人の就業機会創出が見込まれる。プロジェクト資金は自己資本と国内借り入れにより賄われる見通しだが、ABBには資本参加の意思はない。同プロジェクトは中国の三峡ダムに次ぐ世界第2の規模を有するが、深い渓谷に位置するため水没する地域は700平方キロと、アスワン・ダムの5800平方キロ、ブラジルItaipuダムの1400平方キロ、ベネズエラのグリ・ダムの4300平方キロを下回り、影響を受けるマレーシアの熱帯雨林は全体の0.6%以下にとどまると言う。(STAR
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