1996-06-19 ArtNo.6489
◆<馬>MIMOS、10月にウエハー・ファブ稼働目指す
【ペナン】マレーシア・マイクロエレクトロニクス・システムズ研究所(MIMOS)がスラゴール州ブキ・ジャイルに建設中のウエハー工場は今年10月に稼働、当初月間700ユニットのウエハーが製造されるが、15カ月以内に月産7000ユニットに拡大される。
ネプコン/マイクロエレクトロニクス・ペナン96展示会の開幕に先だって17日に催された記者会見の席上、MIMOS製品開発部主任のワン・モハド・サレー教授が語ったところによると、第1期工事では1億1000万Mドル、第2期工事では6億6000万Mドルが投じられる。第1期事業では1ミクロンCMOS技術を応用した15.2センチのウエハーが、第2期事業では0.5ミクロン技術を用い20.3センチのウエハーが製造される。これらのウエハーはACIS(アプリケーション・スペシフィク・インテグレーテッド・サーキット)市場、取り分けマルチメディア及びテレコミュニケーション市場をターゲットとしている。マレーシアには2000年までにペナン、クダ、クアラルンプル、ジョホール、サラワクの5カ所にウエハー・ファブが設けられる見通しだ。これにより地元でデザインされたより多くの消費用電子製品が誕生、半導体部品、消費用電子、産業用電子の3部門の均衡のとれた発展が望める。今日半導体部品が電子業生産(M$170億)の40%を占めているが、半導体製造/包装業界の1人当たりの付加価値生産は年間5万5000米ドルに過ぎない。これに対してウエハー工場のそれは48万米ドルにのぼると言う。(STAR:6/18)
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