1996-06-18 ArtNo.6478
◆<馬>カザナ、95年度純益M$7.8億
【クアラルンプル】政府投資会社カザナ・ナシオナルBhdは1995年度に7億8170万Mドルの純益を達成した。
カザナ会長を務めるマハティール首相が同社ステートメントの中で明らかにしたところによれば、国産車プロトン販売代理EONの持ち株売却に伴う特殊項目の利益が4億7110万Mドル、配当粗収入が3億1120万Mドルに達した。しかし以上の数字にHicomホールディングズBhdの32%権益売却に伴う17億1700万Mドルの利益は含まれていない。同収益は4月に初めて取得されたため、昨年度会計では計上されなかった。1994年9月にミニスター・オブ・ファイナンス・インクの完全子会社として設立されたカザナは、94年度(6カ月)には7580万Mドルの純益を計上したにに過ぎなかった。マハティール会長は政策や組織体制も確立したことから今後はハイテク・プロジェクト関連のビジネス機会を積極的に開拓して行くとしている。カザナは米国MEMCインクとの6億7500万Mドルのウエハー製造合弁、バンク・インダストリ・マレーシアとの合弁会社ウエハー・テクノロジーSdn Bhdの設立、中国における1.3リッター・ガソリン・エンジン製造事業を進めるMIMCホールディングズBhdへの50%出資等、既に複数の内外ハイテク事業に投資している。MIMCは日本及び中国のパートナーと合弁を組む見通しだ。(ST,BT,LZ:6/17)
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