1996-06-18 ArtNo.6474
◆<馬>第1四半期製造業投資承認額でシンガポールがトップに
【シンガポール】マレーシア工業開発局(MIDA)が今年第1四半期に認可した外国製造業投資プロジェクトを国別に比較すると、シンガポールが31億620万Mドルで、2位米国6億6270万Mドル、3位日本6億1990万Mドルを大きく引き離しトップに立った。
シンガポール駐在のウォン・キョンピャウMIDA事務所長によると、以下4)台湾2億5090万Mドル、5)インド4400万Mドルと続く。シンガポールの通年の投資承認額は少なくとも35億Mドルをマーク、トップの座を維持する見通しだ。シンガポールの93、94年度投資承認額は共に10億Mドル前後で、順位は4位だった。今年第1四半期には電子関連の多数の大型投資が計画され、シンガポールからの投資の主要部分も電子部門で占められた。ウォン氏は詳細は語らなかったが、同期の電子業投資承認額は26億Mドルに達した。シンガポールの伝統的な投資領域としては木製品、金属加工、石油精製、化学が挙げられるが、過去2年間に電子関連投資も拡大した。1994年にはシンガポールの対マレーシア投資の4分の1が電子領域で占められたが、95年の同比率は5分の1に下降した。シンガポール企業の1993年末時点のマレーシアにおける累積固定資産は37億Mドル、払込資本は29億Mドルで、日本のそれぞれ81億Mドル、46億Mドルに続き、2位を占めた。シンガポールの固定資産投資の中では電子部門が全体の22%を占めトップ、以下化学の11.3%、食品製造の11.2%と続く。マレーシアは1995年に91億Mドルの外国投資プロジェクトを承認したが、同数値は94年の113億Mドルを下回った。今年第1四半期の製造業以外の部門も含む外国投資承認額は49億Mドルで、昨年同期の16億Mドルを大きく上回っており、通年の数字も昨年を上回る見通しと言う。(BT:6/17)
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