1996-06-18 ArtNo.6470
◆<星>クロマティック、複合媒体シングルチップ売り込み
【シンガポール】クロマティック社はマルチメディア機能を提供する世界初のシングルチップ“Mpactメディア・プロセッサー”をクリエイティブ・テクノロジーやアズテク・システムズ等のマルチメディア企業に売り込んでいる。
クロマティックのMichael Oftedahl販売担当副社長及びSiva Kumar市場開拓担当副社長によると、同社はソフトウェアーを提供、LGや東芝がチップを、そしてクリエイティブ等のマルチメディア企業が同チップを利用して独自のボードを製造する。これに伴い将来のマルチメディア・アプリケーションは同一のチップ上にダウンロードされることになる。即ちMpactチップはアップグレードできる。DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)機能を備えたインテルのマイクロプロセッサーMMXの登場が予想される中で、窮地に立たされたクリエイティブやアズテク等のアドオン・ボード・メーカーはMpactにより、苦境を打開できる。LGと東芝は8月からMpactの量産体制に入り、来年は1500万ユニット、1998年には2500万ユニットの製造が予定されている。Mpactを組み込んだボードのコストは220米ドル前後になる見通しと言う。
これに対してアズテク幹部はクロマティクと接触した事実を認め、後者の製品に関心を表明したものの、「まだ何等決定は下していない」としており、クリエイティブ・スポークスマンはMpactを採用する可能性に関してコメントを控えた。(BT:6/17)
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