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1996-06-14 ArtNo.6428
◆<星>シングテル、12.2%増益
【シンガポール】シンガポール・テレコムは96年3月末締め年度に12.2%増の14億9000万Sドルの純益を計上、シンガポール航空(SIA)の10億3000万Sドル、ユナイテッド・オーバーシーズ・バンクの6億3270万Sドルを凌駕し、シンガポール証取(SES)上場銘柄中最も高収益を上げる企業の地位を維持した。
同増益率は、証券アナリストらが予想した11~28%(平均14%)の底辺に近いものだが、リーマン・ブラザーズのアナリストは「ポジティブな点は、営業コストがコントロールされていることで、営業額の成長鈍化に関わらず、依然として高い収益率を維持している」と指摘した。営業額は13.7%増の40億Sドル、営業利益は14.2%増の19億7000万Sドル。特に営業利益率は49.2%と堅調で、前年の49.1%を僅かに上回った。
国際電話サービスがグループ営業額の45.3%を占め、依然最大の稼ぎ頭。国際直接ダイヤル通話(IDD)は5億5000万分と、22%の伸びを見、94年下半期に実施した電話料の引き下げに関わらず、国際通話料収入は8.4%の伸びを見た。シングテルは必要が認められれば、引き続き値下げを行うとしている。しかしIDD料金は94年の毎分平均2.64Sドルから、95年の2.31Sドル、そして現在の1.92Sドルに、持続的に値下げされている。移動体電話収入はグループ営業額の16.1%を占め、今後一層の成長が見込まれている。モービル電話顧客は過去12カ月間に30%増加、30万6000人に達し、ペジャー顧客は16%増の95万5000人を記録した。しかし来年4月にはページーング会社3社、とモービル電話会社1社が市場に参入する。(ST,BT,LZ:6/13)
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