SEAnews 1996-06-14 ArtNo.6426

【シンガポール】米国ナスダック及びシンガポール証取(SES)メインボード上場の地元マルチメディア企業クリエイティブ・テクノロジーは12日、国家科学技術局(NSTB)の企業研究奨励計画(RISC)の下、向こう5年間に1億8600万Ｓドルを投じ、研究開発(R&D)を進めると宣言した。
ＮＳＴＢはこれまでにＲＩＳＣの下に5億Ｓドルを補助してきたが、クリエイティブの投資額は同スキーム下のものとしては過去最大のもの。ＮＳＴＢのテオ・ミンキアン会長はこの日の共同記者会見の席上、同局の補助1Ｓドルに対し、平均4ＳドルのＲ＆Ｄ支出がなされてきたと語ったが、具体的補助額は明らかにしなかった。クリエイティブのシム・ウォンフー会長によると同社の新Ｒ＆Ｄプログラムには3Ｄグラフィクス、先端テレフォニー技術、ビデオ・コンファランシング、オプティカル・ストーリッジ(DVD:ﾃﾞｼﾞﾀﾙ･ﾋﾞﾃﾞｵ･ﾃﾞｨｽｸ等)等の領域が含まれ、例えばインターネット上で用いられる3次元インターラクティブ・ボイス・トーク・ソフトウェアーの開発が目指される。同社の全世界のＲ＆Ｄスタッフは400人余を数え、シンガポールだけでも200人以上にのぼるが、更に120人を追加する。同社はＣＤ－ＲＯＭドライブで躓き、これまでに比べ成長が鈍っているが、今後は売上よりも、収益の拡大を重視していく。同社は既にあまりにも多くのボリューム・プロダクツを抱えていると言う。(ST,BT,LZ:6/13)