SEAnews 1996-06-14 ArtNo.6424

【シンガポール】当地建設業界は4月に9億3570万Ｓドルの契約を受注したが、同額は昨年同月の16億Ｓドルを40％下回り、建設市況の下降を裏付けた。
建設業開発局(CIDB)の統計によれば、年初3カ月の建設発注額は昨年同期比20％下降しており、4月の数字ではこうした下降局面が一層顕著となっている。年初4カ月の建設発注額は39億8000万Ｓドルで、昨年同期の55億Ｓドルからほぼ30％の落ち込みを見た。ちなみにＣＩＤＢはこれ以前には今年通年の建設発注額を昨年の147億Ｓドルを僅かに下回る143億Ｓドルと予想していた。年初3カ月の建設発注額に占める公共／民間部門の比率はほぼ同率だったが、4月には公共部門が全体の75％を占めた。建設発注額は建設業況の先行きを占う主要なバロメーターとされている。
一方、4月に支払われた建設工事費の分納額は9億5190万Ｓドルと、昨年同月を7％上回り、また年初4カ月のそれは41億ＳＳドルと、昨年同期を17％上回っている。(BT:6/13)