1996-06-13 ArtNo.6417
◆<馬>イスラム金融のアブラル、米国チップ会社の支配権益買収
【クアラルンプル】ブミプトラ青年ワン・ムハマド・ハスニ社長(31)に率いられるイスラム式ファンド・マネージメント会社アブラル・インターナショナル・グループは米国拠点のマイクロチップ会社Cedrex Capital Incの55%の権益を手に入れたもようだ。
アブラルに近い筋によると、同社は来月モントリオール証取への上場を予定するCedrexの2000万株をオファーされた。カリフォルニア州のシリコンバレーを拠点とするCedrexの払込資本は3800万米ドルで、マイクロチップの他、ホーム・プロジェクターの製造も手掛けている。Cedrexは異なる社名で近くナスダックへの登録も予定しており、アブラルにとっては成長の潜在性の大きい投資対象と見られる。しかしアブラルはCedrexの25.6%のシェアをMoccisトレーディングSdn Bhdに、残余持ち株も内外の投資家により最近組織されたコンソーシアムに譲り渡す計画のようだ。Moccisはマレイ・オフィサーズ・コーポレーティブ・クレジット・アンド・インベストメント・ソサイアティーの完全出資子会社で、マレーシア全国に48店のイージー・ペイメント・ストアー・チェーンを展開している。MoccisにとってCedrexのシェア買収は初の海外投資で、同社は国内のホーム・プロジェクター市場の開拓も狙っていると言う。(STAR:6/12)
|