1996-06-12 ArtNo.6399
◆<馬>テレコム、M$6.4億でMRCBテレコム買収
【クアラルンプル】テレコム・マレーシアBhd(TMB)は10日、マレーシアン・リソーシズ・コープBhd(MRCB)と、後者子会社のMRCBテレコムズSdn Bhdを6億4000万Mドルで買収する契約を結んだ。
マレーシアの固定式電話領域で支配的地位を占めるTMBは、セル式電話市場ではATUR450アナログ・サービス(契約者9万6000人)を経営、また契約者22万人のモビコムに30%出資しているが、65万人のユーザーを擁するセルコムには大きく遅れをとっている。MRCBテレコムズはユーザー1万1000人のEmartelPCN(パーソナル・コミュニケーション・ネットワーク)を経営しており、TMBは今回の買収を通じ、そのセル式電話領域におけるプレゼンスを強化できる。TMBは先ず現金4億4800万MドルでMRCBテレコムズの70%権益を買収、残りの30%は現金もしくは自社新株で支払う。TMBはいずれの方式を採用するか30日以内に決定する。今回の取引は固定式電話、国際ゲートウェイ・サービス、国内長距離電話事業の経営を3社に統合することを望む政府の希望に沿った最初の業界再編の動きだが、TMBはサプラ・テレコムズBhdの51%の権益買収交渉も進めているとされる。
他方、MRCBのカリド・アハマド会長によると、激烈な競争と莫大な投資を必要とするテレコム事業から撤退することにより、同社は中核とする建設/不動産開発事業に力を集中できる。消息筋によると、セル式電話事業の売却はMRCBの組織再編の第1歩で、同グループはコマース・アセット・ホールディングズBhdの20%権益の売却も図っていると言う。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:6/11)
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