SEAnews 1996-06-12 ArtNo.6395

【シンガポール】ホンリョン・グループは傘下のシティー・デベロプメンツLtdを通じて向こう2－3カ月間にサービス・アパートの地域チェンーンを構築、本腰を入れてサービス・アパート事業に乗り出す方針だ。
オレンジ・グローブとスティーブンス・ロードの交差点近くに97ユニット(2ﾍﾞｯﾄﾞ･ﾙｰﾑ59/1ﾍﾞｯﾄﾞ･ﾙｰﾑ28/3ﾍﾞｯﾄﾞ･ﾙｰﾑ10)のラ・グローブを開発中の同グループは、先月買収し、社名をラ・グローブ・マネージメントに改めた払込資本2Ｓドルのマーカム・インベストメントPte Ltdを通じてサービス・アパートを経営する。80年代にタン・チントゥアン元ＯＣＢＣ会長から購入した8万平方フィートの土地に建設される同アパートの開発コストは土地代を抜きにして2500万Ｓドル。30人が勤務、プール、ジム、テニス／スコッシュ・コート、サウナも完備し、月間賃貸料は6000～9500Ｓドルとされる。同社は傘下ホテルの一部をサービス・アパートに転換する可能性や、ジャカルタ等における新規開発も検討している。既に飽和状態気味のサービス・アパート市場に今になって進出する点について、同社はサービス・アパート市場への進出の方針は2年前に決定したが、ホテルや住宅開発事業に忙殺され、また適当な用地を見出すのに時間を要したことが、遅延の理由とするとともに、独自調査によれば同市場にはなお大きな開拓の余地が残されているとしている。(BT:6/11)