SEAnews 1996-06-11 ArtNo.6383

【シンガポール】シンガポール全土を網羅したマルチメディア高速電子通信網シンガポール・ワン構築を目指すコンソーシアムに5～10社が参加を望んでいる。
国家コンピューター局(NCB)のスティーブン・ヨー局長(CEO)によると、この種のネットワークが構築された際には、民間会社としてシンガポール・ワンPte Ltdが設立され、ビデオ・オン・デマンド(VOD)やケーブルＴＶ、インターネット等、各種インターラクティブ・サービスのワン・ストップ窓口を務めることになる可能性が有る。先週同構想を初めて発表したマー・ボータン運輸通信相によれば、この種のネットワークを利用してビジネス効率を高め、国民生活の質を高めるような、アプリケーション・ソフトが開発されるようになって初めてシンガポール・ワンの潜在性が全面的に発揮される。同プロジェクトはシンガポール電信局(TAS)、ＮＣＢ、国家科学技術局(NSTB)を中核としたコンソーシアムにより推進されるが、ＴＡＳのリョン・ケンタイ副局長(DDG)によると、シンガポール・テレコム(ｼﾝｸﾞﾃﾙ)、シンガポール・ケーブルビジョン(SCV)の他、インターネット・プロバイダー3社、シングネット、パシフィック・インターネット、サイバーウェイ等が参加を希望している。コンソーシアムが独立の企業を設立する際にはコンソーシアム参加企業はそれぞれ新設企業の株式を取得するが、ＴＡＳ、ＮＣＢ、ＮＳＴＢは出資しない。もう1つのケースとして新会社を設立せず個々のメンバーがこれまで通りそのサブスクライバーに奉仕するとともに、顧客のために他のオペレーターへの仲介の労をとることも考えられると言う。(ST:6/10)