1995-02-24 ArtNo.638
◆<星>テレコム子会社、フランチャイズ方式で販売網拡張図る
【シンガポール】シンガポール・テレコム子会社のテレコム・イクウィップメントPte Ltd(TEPL)はフランチャイズ方式により、向こう3年間に全国に新たに28のテレショップ・コーナーを設け、急成長する通信機器需要に応じる。
TEPLが22日発表したところによると、同社は今日テレショップ16店を有し、内2店はフランチャイズ店だが、新スキームでは既存の店舗の1隅にテレショップ・コーナーが設けられる。一般にテレショップ1店の営業には人口10万人が必要とされるが、新スキームにより比較的人口の少ない地域にも進出が可能となる。例えばシングル・アウトッレト・フランチャイズ方式の下に、テレショップ・コーナーを設ける者は商品ストックに8万Sドル、フランチャイズ・フィーに3万5000Sドル、改装費に3万Sドル、POS端末に5000Sドル、人件費に5000Sドル、合計15万5000Sドルの初期投資を必要とするが、仮に周辺の人口を5万人とすれば、平均営業額は平方フィート当たり月間500Sドル、8%のロイヤルティーを差し引いても10%前後の純益が見込める。またこの種のテレショップ・コーナーを多店舗に設けることを希望する者はマルチ・アウトレット・マスター・フランチャイズ契約を結ぶことになる。フランチャイズ・フィーは最初の6店までが15万Sドルで、その後は1店舗につき3万Sドル、その他の条件はシングル・アウトレットの場合と変わらない。しかし当面この種の契約は1件にとどめられる。TEPLは従業員の訓練等を引き受ける。今日シンガポールの通信機器市場は年率20%の成長を遂げており、ファーストフード市場の12.5%を上回っている。TEPLは年商7000万Sドルで、国内市場の40~50%のシェアを占めていると言う。(ST,LZ:2/23)
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