1996-06-07 ArtNo.6336
◆<星>地場パソコン会社GES、豪州企業を逆買収
【シンガポール】オーストラリアのマネージメント・サービス会社LogicielインターナショナルLtdはシンガポールの地場PC(パソコン)製造・流通会社GESシンガポールPte Ltdの買収を図っている。
GES権益の売り手を代表するNMロスチャイルド&サンズ(S)Ltdが5日発表したところによれば、GESのゴー・リクトゥアン会長とその夫人リュー・キムチュー女史、アン・ティオ女史、ゴー・シンホック氏、ユン・ボウワイ取締役、タン・キーリャン氏、ロー・ユックリャン氏、オリックス・インベストメント・アンド・マネージメントPteから成る売り手は、GES権益と引き替えにLogicielの85.08%のシェアを取得するため、引き続き間接的にGESを支配できる。売り手はまたLogicielの残余株に対して1株23Sセントで公開買付を提案する。
この日ヨー・チュートン通産相を迎えて正式オープンしたマルシリンの工場兼オフィス・ビルでゴー会長とダニエル・ユン副社長が語ったところによれば、同社は目下事業拡張資金調達の最善の方策を探っており、その詳細は近く発表すると言う。ビジネス・タイムズとアンデルセン・コンサルタントが作成したエンタープライズ50リストで第2位にランクされたGESは昨年、前年比30%増の3億9000万Sドルの売上を上げたが、今年は5億Sドルの売上を見込んでいる。目下インド、中国、インドシナにおける業務拡張を図っている同社が、他のシンガポール企業と合弁でボンベイに設けた工場は最近操業を開始、インド国内市場向けに月間3000-5000台のPC製造を予定している。またベトナムでは流通網構築を目指し、代表事務所の開設許可を申請している。中国におけるプリント基板工場は順調に操業しているが、同工場の拡張計画は暫時棚上げし、目下アジア太平洋地域以外の欧州や米国市場の開拓の機会も探っていると言う。 GESが1500万Sドルを投じて設けた1万2500平米の新工場/オフィス・ビルは旧工場の2倍のスペースを有し、年間30万ユニットのPCやPOS(ポイント・オブ・セール)端末の製造が可能と言う。(ST,BT,LZ:6/6)
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