SEAnews 1996-06-06 ArtNo.6328

【シンガポール】パイルコン・エンジニアリングは4日、商業／住宅コンプレックス、ジョホール・バル・ウォーターフロント・シティー(JBWC)ロット1の販売を公式に開始したが、初日に半ばが売約済みとなった。
コーズウェイ西側の3.47ｈａの土地に向こう3年間に開発されるＪＢＷＣロット1は店舗／スーパーマーケット／百貨店／遊技場／フード・コート等352ユニットから成り、総床面積100万平方フィート、純賃貸スペース41万平方フィートで、マーケット・バリューは2億6000万Ｍドルと見積もられている。消息筋によるとパイルコンは既に1億5000万Ｍドル近い売上を達成したもようだ。少なからぬ日系百貨店がロット1のアンカー・テナントになることに関心を表明、シンガポーリアン・バイヤーの関心も高いと言う。パイルコンは同プロジェクトを進めるトランスベイ・ベンチャーズに70％出資、残りの30％はジョホール州政府が握っている。25～27％の粗収益率を基準にすれば、トランスベイはロット1事業で6500万～7000万Ｍドルの税引き前利益を期待できる。
ジョホール水道に面した29区画、232万平方フィートの開発プロジェクトには、この他400室のリゾート・ホテル、30－40階建てタワー、会議場の建設が含まれる。香港デベロッパーのパシフィック・ホーク・インベストメントは商業開発用地2区画を3億1200万Ｍドルで買収、向こう3年間に独自の開発を進める。同社は別に2区画を買収するオプションも認められている。総開発コストは60億Ｍドルと見込まれ、2010年にはオフィス、店舗、ホテル、会議場、豪華アパートから成る新たな商業ハブが誕生する見通しだ。ロット1は全開発面積の16％を占め最大と言う。(BT:6/5)