1996-06-06 ArtNo.6321
◆<星>フィリップス、携帯電話製造でトップ3目指す
【シンガポール】フィリップスが今年1月に新設したコンシューマ通信機器製造部門フィリップス・コンシューマ・コミュニケーションズ(PCC/本社フランス)は今年9月からトアパヨ工場におけるGSM携帯電話(FIZZ)の生産を開始する。
PCCのMcTigh重役(GM)によると、当初生産ラインは1本だが、1年以内に新ラインを増設する。ライン1本当たりの生産能力は年間100万台で、トアパヨ工場で生産された携帯電話は世界各国に輸出される。PCCは中国とインドでも製造を行うが、アジア太平洋地域本部として機能するシンガポールには当地域で雇用する700人の従業員の3分の1を配置、本部オフィスには25人が勤務する。PCCは携帯電話の世界市場でモトローラ、ノキア、エリクソンとシェアを争い、2000年までにトップ3入りを目指す。McTigh氏は、域内に2億5000万~3億米ドルを投資すると語ったが、シンガポールにおける投資額は明らかにしなかった。(ST:6/5)
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