1995-01-09 ArtNo.63
◆<星>石化企業、アジア太平洋地域のブームに備えギアアップ
【シンガポール】スランプを抜け出した域内の石化業界は予想されるアジア太平洋地域のブームに応じるべくギアアップしている。
ペトロケミカル・シンガポール幹部が6日語ったところによると、日本、韓国の石化設備やシンガポールで目下計画されている複数のプロジェクトはいずれも中国、インドネシア、インド市場をターゲットとしている。昨年第4四半期初めに業況は回復に転じ、石油化学製品価格も上昇基調を回復した。シンガポールにおける新規プロジェクトは皆中国、ベトナムをターゲットとしており、インド、ミャンマー市場も視野に入れている。シンガポール経済開発局(EDB)のタン・シースワン副ディレクターは最近の記者会の席上、昨年シンガポールの石化産業生産は20.3%の成長を遂げ、20億Sドルを若干オーバーしたが、価格動向から見て今年も同様な成長が見込めると語った。シンガポールの石化製品の40~50%は東南アジア市場に向けられ、残りはインド、中国、そして日本と韓国に輸出されている。中国の石化製品需要は昨年500万トンに達したが、国内供給量は300万トンにとどまった。(BT:1/7)
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