1996-06-04 ArtNo.6291
◆<星>低汚職度ランキング、7位に後退
【シンガポール】シンガポールはビジネスマンの目から見た汚職の少ない国の第7位にランクされたが、昨年の3位から後退した。
ベルリン拠点の反汚職運動組織トランスパランシー・インターナショナル(TI)が、経営管理/リスク調査機関10社の調査や多国籍企業ビジネスマンに対するアンケート調査の結果を集計した報告書によれば、シンガポールは1)ニュージーランド、2)デンマーク、3)スウェーデン、4)フィンランド、5)カナダ、6)ノルウェーに次ぎ世界で7番目に汚職が少ない国にランクされた。ちなみにシンガポールに続くのは8)スイス、9)オランダ、10)オーストラリアで、日本は17位。最も汚職が深刻なトップ10は1)ナイジェリア、2)パキスタン、3)ケニア、4)バングラデッシュ、5)中国、6)カメルーン、7)ベネズエラ、8)ロシア、9)インド、10)インドネシアの順。シンガポールは昨年はニュージーランド、デンマークに次いで3位にランクされていた。報告書は同順位は決して実状を忠実に反映したものではなく、あくまでもビジネスマンの主観的な判断に基づくものであると付言している。TIスポークスマンはST紙のインタビューに対して、シンガポールの順位が後退した原因として、前回の調査に比べ調査項目や対象とする国が増えたこと、またスイス拠点のワールド・コンペティティブ・リポートと香港拠点のポリティカル・アンド・エコノミック・リスク・コンサルタンシーが過去4年来シンガポールに高い評価を与えているのに反して、DRI/マグローヒル・グローバル・リスク・サービスとポリティカル・リスク・サービス・オブ・イースト・シラキュースが低めの採点を行った点を指摘した。(ST,BT,LZ:6/3)
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