1996-06-01 ArtNo.6272
◆<馬>Alcom、6ミクロン・アルミ・ホイル製造施設増設
【クアラルンプル】日本軽金属子会社のAlcom Bhdは3500万Mドルを投じ、クルアン工場にアルミ・ホイルのカスティング・ラインを増設する。
イムラン・ジャファル会長が木曜(5/30)の年次会議後明らかにしたところによると、新施設は今年第4四半期に操業を開始、これにより製造能力が拡張されるだけでなく、マレーシア国内では初めて6ミクロンのアルミ・ホイルの製造が可能になる。Alcomの昨年度純益は34%増の2850万Mドル、売上は27%増の2億6100万Mドルを記録した。子会社Alcomニッケイ・スペシャルティー・コーティングズSdn Bhdの売上は34%増、純益は前年の90万Mドルから3倍以上の290万Mドルに拡大した。佐藤重役(MD)によると、国内製造業の急成長でシートやホイルの需要は引き続き高水準を維持する見通しだが、金属価格の値下がり、セメント不足や開発プロジェクトの遅延等で押し出し成形市場の競争は更に厳しくなる見通しだ。こうした中でAlcomは下流部門や高付加価値製品部門への進出により、より高い収益の実現を図る。
Alcomは700万Mドルを投じて今年末の操業開始を目処にプタリン・ジャヤの押し出し工場に塗装ラインを増設、高品質な塗装アルミ押し出し製品の製造に乗り出す。(MBT:5/30,NST,ST:5/31)
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