1996-06-01 ArtNo.6262
◆<星>民間コンド2件の売出し不振で住宅市況に陰影
【シンガポール】木曜(5/30)に売り出されたウィンタイ・ホールディングズのコンドミニアム・プロジェクト、ダッチェス・クレスト(251戸)の売れゆきが期待を裏切り、ファースト・キャピタル・コーポレーション(FCC)のメイスプリング・プロジェクト(636戸)も購入権の放棄が相次いだことから、民間住宅市場の先行きに再び陰影が生じている。
シンガポール政府が先月15日民間住宅市場の投機を抑制する厳しい諸施策を打ち出したことから、同措置に対するバイヤーの反応を占うケースとして上記2プロジェクトの売出しが注目されていた。当初、ダッチェス・クレストの80%のユニットは既に購入予約済みと伝えられ、またウィンタイは販売価格を当初発表の1平方フィート当たり1000Sドルより多少低めに設定したにも関わらず、初日の申し込みは40%にとどまったと言う。一方、FFCのこの日の発表によると、メイスプリング(235戸)の購入権放棄者は37%に拡大した。しかし、この放棄分に対して200人が購入を申し込んでいるという。(ST,BT,LZ
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